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第8回 であいの里ひな祭り 開催中!

 当地の伝統文化であり、現存する“葛畑土人形”を大切に保存、伝承するため、また、家の物置で眠っている御殿飾り、段飾り、つるし雛などを一堂に集め約1か月の期間展示しています

今年で8回目となり3月3日から開催中です

子どもの健やかな成長と幸せを願って、養父市内外の大勢の皆さま寄贈いただきましたお家で飾らなくなった昔の御殿飾り、段飾り、子どもの着物などとともに、出合こども園園児の作品、手芸品等を展示しています。

期間中には、ギタリストの居倉 健氏さんの「であいの里ひなまつりギターコンサート」「ひなまつり手芸品づくり講座」、小学生以下対象の「やっぷーをさがそう」等も開催されますよ

土日祝には甘酒のサービスや喫茶「さんぽみち」の開店、漬物や餅などの加工品の販売が行われます

皆様のお越しをお待ちしております

【日時】
3月3日(日)~4月3日(水) 9:30~16:00
※期間中は毎日開催予定ですが、やむをえず休館する場合があります。

【会場】
兵庫県養父市出合249 であいの里・出合コミュニティスポーツセンター【娯楽室・体育館】


【展示】

葛畑土人形 約300点
御殿雛・段飾り(江戸末期~昭和)約700点
つるし飾り、手まり、昔の着物、その他手芸品等々

【期間中のイベント】
★であいの里ひなまつりギターコンサート
3月24日(日)10時30分~
出演:居倉 健氏(神戸市在住)
★ひなまつり手芸品づくり講座
3月21日(春分の日)13時30分~16時
事前申込不要、当日参加受付
★やっぷーをさがそう
3月3日・24日(日)
小学生以下対象
【土日祝祭日】
来場者へ甘酒をサービス
・喫茶「さんぽみち」開店・漬物、餅等加工品販売

第21回浜坂みなと ほたるいか祭り

第21回浜坂みなと ほたるいか祭りの詳細が決まりましたのでお知らせします。
皆様お誘いあわせてお越しくださいませ。




●第21回浜坂みなと ほたるいか祭りチラシ(PDF)

●日時/平成31年(2019)4月7日(日)10:00~13:30
●場所/浜坂漁港せり市場

◆春を味わう味覚コーナー(味覚コーナーは「現金」販売となります。)
ほたるいかのしゃぶしゃぶ
ほたるいかの串揚げ
ほたるいかの軍艦巻き
ほたるいかの炊き込みご飯
ほたるいかのかき揚げうどん
ほたるいかの佃煮
ほたるいかの沖漬け(日本一新鮮なとれたて「船上仕込み」の沖漬けです!!)
甘えび豆乳コロッケ

◆春を楽しむイベントコーナー
全日本わんこほたる選手権
浜坂中学校吹奏楽部演奏会
遊月亭いく蔵生ライブ
七釜温泉「ゆ~らく館」足湯コーナー
餅まき大会
クレーンで吊る釜揚げコーナー(無料試食サービス)

◆春を感じる催事コーナー
浜坂漁協直販コーナー(塩干魚・焼イカ・鮮魚・生鮮ほたるいか)
海産物販売コーナー
農産物・特産物販売コーナー

■ほたるいか祭り限定企画≪特別ご宿泊プラン≫(先着300名様)
◎料  金/1泊2食付 9,000円(税別)
※別途、消費税、入湯税がかかります。
◎夕食メニュー/各宿自慢の得意料理
◎オプション/+3,000円
(1)活アワビ、または(2)但馬牛ステーキ
※どちらかお好みの方をお選びください。
◎宿泊場所/浜坂観光協会加盟のお宿
◎ご利用日/4月6日(土)又は4月7日(日)に限ります。

—–3/29追記—–
■プログラム(変更になる場合もあります)
9:50 オープニング
10:10 お楽しみもちまき(1回目)1,000個
10:30 浜坂中学校吹奏楽部演奏会
10:50 わんこほたる選手権当選者発表(抽選券は10:00から配布)
11:00 浜坂高等学校吹奏楽部演奏会
11:40 わんこほたる選手権
【 チーム部門 】1チーム3人1組・全6チーム
・1回に3チーム同時に行います。(計2回)
・制限時間1人1分での交代制。
・チーム(3人1組)の合計匹数を競います。
【 個人部門 】12名
・1回に6名同時に行います。(計2回)
・制限時間2分間の合計匹数を競います。
12:40 ご当地ソング生演奏(~遊月亭いく蔵オールスターズ~)
13:10 お楽しみ餅まき(2回目)1,000個
13:30 イベント終了
—–

■お問い合せ先
浜坂みなとほたるいか祭り実行委員会 事務局(浜坂観光協会)
TEL.0796-82-4580 FAX.0796-82-3467
※天候等により、イベント内容の変更または中止は3日前に判断いたします。

主催/浜坂みなとほたるいか祭り実行委員会
共催/浜坂漁業協同組合・浜坂産業観光振興協議会・浜坂機船底曳網漁業協会
後援/新温泉町・浜坂温泉お宿部会・七釜温泉旅館組合・新温泉町商工会

「とよおかの春」を呼ぶ「本町稲荷」の「初午祭」

 

豊岡観光協会のフェイスブックをのぞいてみてください。豊岡の話題や、最新情報などを、随時更新してお知らせしています。

 

 

但馬に春を告げる「出石初午大祭」は、3月15日(金)から17日(日)にかけて、豊岡市出石町の出石城址周辺で開催されますが、一足早く「豊岡のまちなか」でも、3月9日(土)に「本町稲荷」の「初午祭」が開催されます。

 

 

 

 

 

 

 

午後3時から神事があり、「大福引」や「おでん、たこ焼き」などの屋台、夕方には「もちまき」があり、毎年多くの参拝があります。

 

 

 

「本町稲荷」は「豊岡稲荷」ともいわれますが、豊岡の城下町の一隅、「神武山(じんむさん)公園」の北麓、豊岡市京町(旧町名:本町)にあります。

 

江戸時代、寛文8年(1668年)の創建といわれ、明治6年に村社になっています。

 

主祭神として、「宇賀魂命(うがたまのみこと)」を祀る「正一位稲荷大明神」ですが、境内には菅原道真を祭る天満宮(天神さん)も祀られ、毎年夏の7月25日には、「天神祭り」が行われています。

 

豊岡藩主となった「京極氏」が豊岡に転封されたときに勧請されたといわれますが、現在は「本区」を中心とした氏子さんたちが維持管理や祭礼の主催をしています。

 

 

元禄時代の豊岡城下町絵図にも当時の姿が記されています。

 

 

中段の左にある小さい池の右隣です。中央を東西(左右)に走る道路は、今も絵図の面影が残っています。

 

現在は、左端の折れ曲がったところから、三坂を登って豊岡高校方面から桜町に至る道路が通っています。

「とよおかの春」を呼ぶ「本町稲荷」の「初午祭」

 

豊岡観光協会のフェイスブックをのぞいてみてください。豊岡の話題や、最新情報などを、随時更新してお知らせしています。

 

 

「豊岡のまちなか」に春を告げるといわれる「本町稲荷」の「初午祭」が3月11日に開催されます。

 

餅まき、福引、夜店屋台も復活しますが、「新型コロナウイルス」の感染防止にご協力ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本町稲荷」は「豊岡稲荷」ともいわれますが、豊岡の城下町の一隅、「神武山(じんむさん)公園」の北麓、豊岡市京町(旧町名:本町)にあります。

 

江戸時代、寛文8年(1668年)の創建といわれ、明治6年に村社になっています。

 

主祭神として、「宇賀魂命(うがたまのみこと)」を祀る「正一位稲荷大明神」ですが、境内には菅原道真を祭る天満宮(天神さん)も祀られ、毎年夏の7月25日には、「天神祭り」が行われています。

 

豊岡藩主となった「京極氏」が豊岡に転封されたときに勧請されたといわれますが、現在は「本区」を中心とした氏子さんたちが維持管理や祭礼の主催をしています。

 

 

元禄時代の豊岡城下町絵図にも当時の姿が記されています。

 

 

中段の左にある小さい池の右隣です。中央を東西(左右)に走る道路は、今も絵図の面影が残っています。

 

現在は、左端の折れ曲がったところから、三坂を登って豊岡高校方面から桜町に至る道路が通っています。

「 第33回北前まつり」開催日のお知らせ

2019年5月3日(金・祝)開催

竹野では、「にぎわい、ふれあい北前船の里」をテーマに北前まつりを開催しています。今年のまつりも地域住民が一体となって行います。

北前船パレードやステージイベント、バザーなど盛りだくさん。

ぜひ、今年もご家族、知人、みなさまで竹野浜へお越しいただき楽しい時間をお過ごしください。

※詳しくは添付のチラシをご覧ください。

【お問合せ】

北前まつり実行委員会事務局

〒669-6201豊岡市竹野町竹野50-12(北前館内)

TEL0796-47―2020 FAX0796-47-2021

 

PDFファイルはコチラ

↓↓↓

kitamae_2019

「養殖わかめ収獲体験」参加者大募集!

来て!獲って!食べて!春わかめを一足先に!!!
山陰・日本海「養殖わかめ収獲体験」参加者を募集しています。
定員が少ないのでお早めにお申し込みください。


養殖わかめ収獲体験パンフレット(PDF)

開催日/平成31年3月10日(日)・17日(日)小雨決行 ※荒天時は24日に順延
時 間/10:30~13:00
場 所/三尾漁港(兵庫県美方郡新温泉町三尾)
定 員/各日20名 ※事前申し込みが必要です(先着順)
参加費/大人2,000円 子供1,000円
体験内容/
・わかめ養殖の説明
・養殖施設付近別船にて収獲見学
・入港後岸にて刈り取り体験
・収獲したわかめ、その他試食

※終了時間は進行状況により前後するおそれがあります。
※大人は中学生以上、子供は小学生、小学生未満は無料となります。
※当日は汚れてもいい服装をご用意ください。

●お申込み・お問合せ先(電話のみの対応となります)
浜坂漁業協同組合 諸寄支所
〒669-6753 兵庫県美方郡新温泉町諸寄3228
TEL.0796-82-1772(平日/9~12時・14~17時)

※この事業は日本海マリンツーリズム推進事業の助成を受けて行うものです。

「赤石・千本もちつき」と「潮垣(しおがき)」のおはなし

今年は、当初心配していたよりも雪が少ないですが、まだ寒い日が来ることも考えられます。
但馬地域の国道の状況は、「豊岡河川国道事務所」のホームページ をご覧ください。

兵庫県の道路状況がよくわかる「兵庫県道路総合管理システム」の道路情報は こちら をごらんください。

但馬地方の雪情報は、「たじま情報特急」のホームページ、「たじま雪ゆき情報」や天気予報のページを参考にしてください。「たじま雪ゆき情報」は、こちら

 

豊岡観光協会のフェースブックものぞいてみてください。豊岡の話題や、積雪情報などを、随時更新してお知らせしています。

 

 

最近では珍しくなった「千本もちつき」が、豊岡市赤石の兵主神社で行われます。

2月17日(日)、朝早くから地元の氏子たちが、五穀豊穣・無病息災・家内安全などを祈願しながら、1回に4斗を蒸すことができる大きな蒸し桶でもち米を蒸しあげ、午前10時ごろから4人のつき手が、順序良く「ホイ、ホイ」と気を合わせて、棒状の杵を使ってつきあげます。

写真は、以前のもちつきのようすです。

 

もちつきに先立って、氏子たちによりお堂のまわりを回って、千本のお札を納める「おせんどさん」とよばれるお参りがあります。

つきあがったもちは、あんもちにして神前にお供えし、11時ごろから神事が行われます。

神事が終われば、あんもちを各家庭に持ち帰って、家族みんなで健康と安全を願いながらいただきます。

神社の参道横には、「赤石」という地名のもとになったといわれる「赤い石」がみられます。

 

この地域には、「潮垣」の昔ばなしが伝わっています。

近年まで、円山川に近いこの地域は、深い沼地の田であり、現在のように土地改良がされるまでは、腰まで泥につかりながら「田舟」を使いながら苦労して稲作をしていました。

 

その昔のお話です。

毎年、夏になり日照りが続くと、円山川から海の塩水が上がってきて、田畑が枯れてしまい、農民はみな困っていました。

ある日、どこからかやってきたおさむらいが、村人の難儀を見かね、海水を防ぐ堤防「潮垣」を作るよう知恵を授けました。

しかし、農民たちは生活に余裕もなく、ましてや資金もないので、誰もこのとほうもない話に乗りませんでした。

そこでおさむらいは、「工事にかかる金は知り合いが助けてくれることになったので、心配はいらない。」と村人を説得し、工事にとりかかりました。

完成間近になって村人がお金の心配をすると、「もうすぐ金がこう。(お金が来るだろう)。」といって、かまわず工事を進めさせました。

りっぱな堤防が完成したので、村人がもう一度催促すると、さむらいは「あれはウソだ。こういわないとだれも取りかからないので、悪いがみんなをだまして工事をさせた。」と言って、いきなり腹を切って自害してしまいました。

村人たちはびっくりしましたが、りっぱな「潮垣」のおかげで、今まで毎年悩まされていた塩水の心配がなくなり、おコメもたくさん取れるようになりました。

村人たちは、誰とも知れないおさむらいに感謝し、その霊を弔うため地元の兵主神社の境内に「若宮神社」を建て、毎年供養するようになったということです。

「但馬の昔話2」(加芝輝子著・豊岡市立図書館蔵)参考

 

 

兵主神社は、地元の人によると天智天皇白鳳時代の創建と言われ、醍醐天皇の時代延長9年(927年)にまとめられた「延喜式」にその名があるそうです。

もちつきの由来は、昭和27年の火災のため資料が残っていませんが、約220年前の寛政5年(1793年)に神社を再建した時の棟札に「八五郎 餅米壱俵」の記載がみられるので、そのころすでにもちつきは行われていたのではないかと言われています。

「千本もちつき」は、建物や堤の工事などの時の「土がため」のようすをあらわしているともいわれますので、この昔ばなしとの関係もあったのかな、などといろいろ思いをめぐらすことができます。

 

地元に伝えられている格言です。

「もちつく家はもちゃつかん。もちゃつく家はもちつかん。」

※「もちゃつく」とは「もめごとがおきる」ことの方言です。

 

家族や地域のひとびとが心を合わせて、「千本もちつき」のようにお互いに助け合っていくことが大切だと教えてくれます。

 

 

 

 

「赤石・千本もちつき」と「潮垣(しおがき)」のおはなし

今年は、当初心配していたよりも雪が少ないですが、まだ寒い日が来ることも考えられます。
但馬地域の国道の状況は、「豊岡河川国道事務所」のホームページ をご覧ください。

兵庫県の道路状況がよくわかる「兵庫県道路総合管理システム」の道路情報は こちら をごらんください。

但馬地方の雪情報は、「たじま情報特急」のホームページ、「たじま雪ゆき情報」や天気予報のページを参考にしてください。「たじま雪ゆき情報」は、こちら

 

豊岡観光協会のフェースブックものぞいてみてください。豊岡の話題や、積雪情報などを、随時更新してお知らせしています。

 

 

最近では珍しくなった「千本もちつき」が、豊岡市赤石の兵主神社で行われます。

2月17日(日)、朝早くから地元の氏子たちが、五穀豊穣・無病息災・家内安全などを祈願しながら、1回に4斗を蒸すことができる大きな蒸し桶でもち米を蒸しあげ、午前10時ごろから4人のつき手が、順序良く「ホイ、ホイ」と気を合わせて、棒状の杵を使ってつきあげます。

写真は、以前のもちつきのようすです。

 

もちつきに先立って、氏子たちによりお堂のまわりを回って、千本のお札を納める「おせんどさん」とよばれるお参りがあります。

つきあがったもちは、あんもちにして神前にお供えし、11時ごろから神事が行われます。

神事が終われば、あんもちを各家庭に持ち帰って、家族みんなで健康と安全を願いながらいただきます。

神社の参道横には、「赤石」という地名のもとになったといわれる「赤い石」がみられます。

 

この地域には、「潮垣」の昔ばなしが伝わっています。

近年まで、円山川に近いこの地域は、深い沼地の田であり、現在のように土地改良がされるまでは、腰まで泥につかりながら「田舟」を使いながら苦労して稲作をしていました。

 

その昔のお話です。

毎年、夏になり日照りが続くと、円山川から海の塩水が上がってきて、田畑が枯れてしまい、農民はみな困っていました。

ある日、どこからかやってきたおさむらいが、村人の難儀を見かね、海水を防ぐ堤防「潮垣」を作るよう知恵を授けました。

しかし、農民たちは生活に余裕もなく、ましてや資金もないので、誰もこのとほうもない話に乗りませんでした。

そこでおさむらいは、「工事にかかる金は知り合いが助けてくれることになったので、心配はいらない。」と村人を説得し、工事にとりかかりました。

完成間近になって村人がお金の心配をすると、「もうすぐ金がこう。(お金が来るだろう)。」といって、かまわず工事を進めさせました。

りっぱな堤防が完成したので、村人がもう一度催促すると、さむらいは「あれはウソだ。こういわないとだれも取りかからないので、悪いがみんなをだまして工事をさせた。」と言って、いきなり腹を切って自害してしまいました。

村人たちはびっくりしましたが、りっぱな「潮垣」のおかげで、今まで毎年悩まされていた塩水の心配がなくなり、おコメもたくさん取れるようになりました。

村人たちは、誰とも知れないおさむらいに感謝し、その霊を弔うため地元の兵主神社の境内に「若宮神社」を建て、毎年供養するようになったということです。

「但馬の昔話2」(加芝輝子著・豊岡市立図書館蔵)参考

 

 

兵主神社は、地元の人によると天智天皇白鳳時代の創建と言われ、醍醐天皇の時代延長9年(927年)にまとめられた「延喜式」にその名があるそうです。

もちつきの由来は、昭和27年の火災のため資料が残っていませんが、約220年前の寛政5年(1793年)に神社を再建した時の棟札に「八五郎 餅米壱俵」の記載がみられるので、そのころすでにもちつきは行われていたのではないかと言われています。

「千本もちつき」は、建物や堤の工事などの時の「土がため」のようすをあらわしているともいわれますので、この昔ばなしとの関係もあったのかな、などといろいろ思いをめぐらすことができます。

 

地元に伝えられている格言です。

「もちつく家はもちゃつかん。もちゃつく家はもちつかん。」

※「もちゃつく」とは「もめごとがおきる」ことの方言です。

 

家族や地域のひとびとが心を合わせて、「千本もちつき」のようにお互いに助け合っていくことが大切だと教えてくれます。

 

 

 

 

「赤石・千本もちつき」と「潮垣(しおがき)」のおはなし

今年は、当初心配していたよりも雪が少ないですが、まだ寒い日が来ることも考えられます。
但馬地域の国道の状況は、「豊岡河川国道事務所」のホームページ をご覧ください。

 

 

 

豊岡観光協会のフェースブックものぞいてみてください。豊岡の話題や、積雪情報などを、随時更新してお知らせしています。

 

 

最近では珍しくなった「千本もちつき」が、豊岡市赤石の兵主神社で行われます。

 

 

2月16日(日)、朝早くから地元の氏子たちが、五穀豊穣・無病息災・家内安全などを祈願しながら、1回に4斗を蒸すことができる大きな蒸し桶でもち米を蒸しあげ、午前10時ごろから4人のつき手が、順序良く「ホイ、ホイ」と気を合わせて、棒状の杵を使ってつきあげます。

 

写真は、以前のもちつきのようすです。

 

 

 

 

 

 

もちつきに先立って、氏子たちによりお堂のまわりを回って、千本のお札を納める「おせんどさん」とよばれるお参りがあります。

 

 

つきあがったもちは、あんもちにして神前にお供えし、11時ごろから神事が行われます。

 

 

 

 

神事が終われば、あんもちを各家庭に持ち帰って、家族みんなで健康と安全を願いながらいただきます。

 

神社の参道横には、「赤石」という地名のもとになったといわれる「赤い石」がみられます。

 

 

 

この地域には、「潮垣(しおがき)」の昔ばなしが伝わっています。

 

近年まで、円山川に近いこの地域は、深い沼地の田であり、現在のように土地改良がされるまでは、腰まで泥につかりながら「田舟」を使いながら苦労して稲作をしていました。

 

その昔のお話です。

 

毎年、夏になり日照りが続くと、円山川から海の塩水が上がってきて、田畑が枯れてしまい、農民はみな困っていました。

 

ある日、どこからかやってきたおさむらいが、村人の難儀を見かね、海水を防ぐ堤防「潮垣」を作るよう知恵を授けました。

 

しかし、農民たちは生活に余裕もなく、ましてや資金もないので、誰もこのとほうもない話に乗りませんでした。

 

そこでおさむらいは、「工事にかかる金は知り合いが助けてくれることになったので、心配はいらない。」と村人を説得し、工事にとりかかりました。

 

完成間近になって村人がお金の心配をすると、「もうすぐ金がこう。(お金が来るだろう)。」といって、かまわず工事を進めさせました。

 

りっぱな堤防が完成したので、村人がもう一度催促すると、さむらいは「あれはウソだ。こういわないとだれも取りかからないので、悪いがみんなをだまして工事をさせた。」と言って、いきなり腹を切って自害してしまいました。

 

村人たちはびっくりしましたが、りっぱな「潮垣」のおかげで、今まで毎年悩まされていた塩水の心配がなくなり、おコメもたくさん取れるようになりました。

 

村人たちは、誰とも知れないおさむらいに感謝し、その霊を弔うため地元の兵主神社の境内に「若宮神社」を建て、毎年供養するようになったということです。

 

「但馬の昔話2」(加芝輝子著・豊岡市立図書館蔵)参考

 

 

兵主神社は、地元の人によると天智天皇白鳳時代の創建と言われ、醍醐天皇の時代延長9年(927年)にまとめられた「延喜式」にその名があるそうです。

 

もちつきの由来は、昭和27年の火災のため資料が残っていませんが、約220年前の寛政5年(1793年)に神社を再建した時の棟札に「八五郎 餅米壱俵」の記載がみられるので、そのころすでにもちつきは行われていたのではないかと言われています。

 

「千本もちつき」は、建物や堤の工事などの時の「土がため」のようすをあらわしているともいわれますので、この昔ばなしとの関係もあったのかな、などといろいろ思いをめぐらすことができます。

 

地元に伝えられている格言です。

「もちつく家はもちゃつかん。もちゃつく家はもちつかん。」

※「もちゃつく」とは「もめごとがおきる」ことの方言です。

 

家族や地域のひとびとが心を合わせて、「千本もちつき」のようにお互いに助け合っていくことが大切だと教えてくれます。