ルート紹介

古くから北前船の寄港地として栄え、数多くの文化人を輩出した諸寄。現在は漁業の町として松葉ガニ、ホタルイカ漁でにぎわっています。漁港付近には港町の家並みが当時の雰囲気を残し、海岸部にはマグマの岩脈や海食洞など自然の摂理が楽しめます。小高い城山園地からは大パノラマの絶景を望むことができます。名産焼き竹輪をおやつにどうぞ。





距 離

約6km/ショートコース約3km

所要時間

約2時間/ショートコース1時間(施設鑑賞時間を除く)

難易度

★★☆

起終点

JR諸寄駅

道の状況

アスファルト

道標の有無

なし

リフレッシュポイント

《トイレ》JR諸寄駅、諸寄漁港公衆トイレ、諸寄基幹集落センター(開館時のみ)

《休憩所など》城山園地東屋、森甚商店(焼きちくわ)、浦木商店(食品)


★☆☆ 平坦なコース(標高差100m以下)または5km以下

★★☆ 少し起伏のあるコース(標高差500m以下)または10km以下

★★★ 起伏があるコース(標高差500m以上)または11km以上


ルートガイド
JR諸寄駅の古い駅舎の向かいに、山陰海岸ジオパーク散策モデルコース「浜坂・諸寄コース」の看板があります。まず、この看板でコースを確認して歩き出しましょう。諸寄はかつて風待ち湊として栄えた漁業の村でもありますが、多くの偉人(歌人・前田純孝(まえだすみたか)、社会教育者・篠原無然(しのはらむぜん)、画家・谷角日沙春(たにかどひさはる))を輩出しており、彼らにまつわる石碑を巡るのも面白いです。スタートしてすぐ左手に、飛騨聖人と呼ばれた篠原無然の記念碑があります。
JRの小さな鉄橋をくぐり直進し、二つ目の小さな交差点を左折すると左に簡易郵便局。その前に篠原無然の生誕地碑があります。
左手に進むと為世永(いよなが)神社の社務所があり、風待ち湊として栄えたころの船絵馬が奉納されています。
社務所を出て右折、つきあたりを右折して進むとグラウンドの奥に「諸寄基幹集落センター」〈前田純孝資料室〉があります。与謝野晶子に「東の啄木、西の純孝」と呼ばしめた前田純孝と与謝野鉄幹の歌碑があります。
資料室を出て右折、細い道を登り突き当たりを左折、まっすぐ行くと大栃川にあたります。
橋の手前を右折し、国道178号をわたり、トンネル手前を右折すると諸寄港になります。付近は、日本海航路が盛んだったころの家並みを残しています。左手の石段を登ってみましょう。町を見下ろす高台に、海の神様を祀る「為世永神社」があります。境内の玉垣には旧国名と寄進した船主の名が刻まれています。
石段を下り、港に沿って進むと小船が並ぶ港の西端に到着。小山(日和山)の上には灯台があり、その下に広がる岩場には、かつて北前船を係留した棒杭の穴が幾つも残っています。時間があれば、棒杭の穴を探してみましょう。
Uターンして、対岸の塩谷浜をめざします。国道178号を東進すると大型の底引き網漁船が係留される漁港に続き、雪の白浜と呼ばれた砂浜が見えてきます。漁港の東岸、砂浜の手前に漁港公衆トイレがありますが、終点までトイレがないので、ここを利用しましょう。また、名物の焼きちくわの製造販売の店がありますので、お腹がすいたら1本おやつに召し上がれ(ショートコースは、ここからゴールの諸寄駅へ)。砂浜を歩くのも面白いです。波打ち際で貝殻を探すのもひとつの楽しみ。信号のある交差点にある小公園に前田純孝の歌碑があります。
信号を右折し、道なりに左に進めば、国道の下をくぐる道があり、波の寄せる海岸沿いのくねくね道を進めば、塩谷浜です。
B&G海洋センター前の遊歩道を進めば、右手に小さな洞窟・海食洞です。波の力でえぐられた洞窟は、入口より内部の方が広く、大人が数人入ることができます。真っ暗なので頭上の落石に注意が必要です。
いったん178号の信号まで戻り、さらに坂道を登りきると城山園地の入口です。つづら折りの舗装道路を登ると城山園地展望台、諸寄と西に海金剛の絶景が開けます。東屋やベンチもあり、絶好の写真撮影ポイント。
復路は、往路を戻り、焼き竹輪製造所の手前を左折し、直進すると駅に到着します。

ガイド情報

申込み先:新温泉町役場 商工観光課 TEL. 0796-82-5625/3,000円〜(時間、人数による)

交通アクセス

*列車・バス:JR諸寄駅 下車

*車:JR諸寄駅 駐車場

注意事項

塩谷の海食洞は、懐中電灯必要、波浪時は危険

お問い合わせ

新温泉町役場 商工観光課 TEL. 0796-82-5625