ルートガイド |
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竹野子ども体験村を西へ出発し猫崎半島を目指し歩いていきます。沖から見ると猫がうずくまっているよう見えるため、「猫崎半島」と言います。一方、道路側から見るとキューピーに似ていることから、地元の人には「キューピー半島」の愛称でも親しまれています。 |
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道中には「日本の渚100選」「日本快水浴場100選」にも選ばれている「竹野浜海水浴場」が広がっており、猫崎半島までは東西全長800mに広がる砂浜の海岸線沿いの遊歩道を歩いて五社駐車場までいきます。現在、この付近は竹野川の河口、漁港となっていますが、江戸時代には嵐を避ける北前船の風待ち港でもあり、猫崎半島の東側は北西季節風の陰になり、当時は暴風を避けることができる風待ち漁港となっていました。 |
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五社駐車場を通り抜け、100mほど進むと、猫崎半島西側入り口に到着します。ここからは西側の海岸沿いを歩くことができ、磯場を歩いていきます。足元は岩肌が海水で濡れていたり、海藻が付いている箇所があるので、滑らないように十分注意をして歩くようにしましょう。 |
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先を進めば日本海の荒波で削られた波食棚「甌穴(ポットホール)群」を見ることができます。この甌穴は兵庫県の天然記念物に指定されており、さらに進むと海岸の波食棚の上には、ゾウ・シカや約2,000 万年前にアジア大陸に生息していたステゴロフォドンの足跡化石を見ることができます。 |
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さらに進むと海岸沿いは舗装されており、磯場一帯には韓国、中国、ロシアなどから海岸に漂着した漂着ゴミなどが打ちあがるエリアでもあります。 |
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西側海岸エリアを歩いていくと、右側に最初の階段が見えてきます。その階段を登ると猫崎半島入口に到着。ここはトイレがある最終地点となります。入口からは目的地の灯台がある猫崎半島先端までは1本道で、遊歩道を縦走し歩いていく中級山道コースになっています。 |
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入口地点からはアスファルトで舗装された緩やかな上り坂になっており、10分ほど歩くと「賀嶋公園」に到着します。夏季には海から上がる「朝日」、海に沈む「夕日」を眺めることができる日本海展望公園となっておりベンチもあります。その先からは自然歩道になっており、いくつもの「お地蔵様」が見えきます。これらは大正6年、地元の船頭などが寄進したものであり「四国霊場88ヶ所」にちなみ、遠く離れた四国の地まで参拝できない人のために猫崎半島には87体並べられています。88番目は竹野浜の集落にある龍海寺の境内に奉納されています。 |
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さらに進むと最後のお地蔵様が置かれている「奥の院」があります。「奥の院」から山頂までの道のりは20分ほどでいけますが、ここからは傾斜がきつく、石階段などもでてくる登坂となるので、トレッキングシューズや帽子、タオルや飲料などが必要です。 |
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山頂(141.4m)の広場で休憩を取り、石階段を降りていきます。この下り坂も大変傾斜があるので、ゆっくり慎重に降りる必要があります。 |
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山頂から傾斜を下ると桟橋が見えてきます。海抜80mほどに掛けられた桟橋からは、日本海の絶景や猫崎半島断崖に垂直方向に伸びた割れ目の地層「流紋岩」の岩石を見ることができます。これらは今から1800万年前ごろの水中にたまってできた地層が隆起し、その上に溶岩が流れてできたものと考えられており、桟橋の上では記念撮影スポットにもなっています。 |
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桟橋から5分ほど歩けば、兵庫県最北端である目的地「猫埼灯台」に到着します。東側は近畿地方の最北端「丹後半島経ヶ岬」から西は香美町の「伊笹御崎」まで、270度に広がる日本海の雄大なパノラマの景観を眺めることができる絶景スポットです。 |